大分の「吉野の鶏めし」をご存じですか?
大分ではスーパーのお総菜コーナーでも売っているほどポピュラーな郷土料理です。
この記事では
- 大分の吉野の鶏めしとは?
- 大分の吉野の鶏めしに近づく美味しいレシピ
- 大分の鶏めしを作ってみた感想
についてまとめます。
大分の吉野の鶏めしとは?
吉野の鶏めしとは、鶏肉とごぼうを酒・醤油・砂糖で煮込んだものをご飯と混ぜ合わせた料理のことです。
私が住んでいる福岡県にも「かしわ飯」なるものが存在しますが、どう違うのでしょうか?
大分の吉野の鶏めしは大分市南部の吉野地区に昔から伝わる家庭料理のことで、元々は猟師が来客をもてなすために仕留めた鳥の肉で作っていたものが起源とされています。
その後各家庭に広がり、昔は客人をもてなすためのごちそうとして、また農作業の打ち上げやお祭りなどで人々が集まる時に欠かせないハレの日のメニューとして親しまれていました。
今ではお肉を毎日食べるのは普通ですが、昔はなかなか食べられなかったでしょうからね。
「ここぞ!」という日に鶏をシメて、腕によりをかけて作っていたんでしょうね!
そんなハレの日のごちそうとして食べられていた鶏めしですが、近年の食生活や生活スタイルの変化により、年々家庭で作られる機会が減っていました。
そこで地元の婦人会の方々が「吉野鶏めし保存会」を結成し、現在も普及活動をされています。
この吉野の鶏めしが全国で知られるようになったきっかけは、大分の一村一品運動でも取り上げられたことです。
その後人気グルメ漫画の「美味しんぼ」でも紹介され、更に人気に火が付きました。
そもそもなんですが、「吉野」って地名だったんですね~!!
私も大分でおにぎりを食べたことがあるのですが、吉野って名前の会社が作っている鶏めしなのかと思っていました(笑)
大分の吉野の鶏めしのレシピ
さて、そんな吉野の鶏めしですが、大分県ではスーパーにおにぎりが並んでいて手軽に食べられます。
では大分にいかないと食べられないのか!?というとそんなことはありません。
「吉野の鶏めしの素」も販売されてはいますが、元々は家庭料理ですし、家にある材料で簡単に作れますよ。
混ぜご飯は子どもにも人気なので、作ってみることにしました(*^^*)
材料
材料はこんな感じです!
材料もシンプルで分かりやすいですね。
にんにくがポイントです!
ちなみに私は極力砂糖を使わないようにしていてみりんで代用しましたが、砂糖を入れたい方はみりんをいれずに「砂糖大さじ4・酒大さじ1」に変更して下さいね。
鶏肉は胸肉かもも肉か迷いましたが、今回は家計に優しい胸肉にしました!
作り方
では早速作っていきましょう♪
1.お米を3合炊いておく
先にお米を炊いておきましょう!
2.にんにくをすりおろす
すりおろしにんにくを小さじ1計るのが面倒なので目分量です(笑)
ちなみに中くらいのにんにく1かけ使いました。
面倒な方はもちろんチューブでもOKですよ。
3.ごぼうをささがきにする
ごぼうのささがきって苦手なんですよね(^_^;)
不器用なのでどうしても均一な大きさにならない・・・
ピーラーでする方法もありますが、ごぼうが薄い=時間がかかるので、面倒くさがり屋の私は嫌になりやらなくなり・・・もう多少分厚くてもよしとしました(`・ω・´)
4.調味料を合わせる
合わせるのは安定の計量カップで直接(笑)
なるべく砂糖は使いたくないので砂糖の代わりにみりんを入れています。
料理酒も入れたいところですが、あまり入れすぎると香りが強くなりすぎるので醤油とみりんのみにしています。
5.鶏肉は1cm弱の小さめに切る
この作業、結構時間がかかりました。
普段はめんどくさくて鶏肉をこんなに小さく切らないですね(笑)
見た感じ1cm以上ありそうですが、私にはこれが限界でした(^_^;)
6.フライパンに油とにんにくを入れて香りが立つまで炒める
材料を準備したら早速炒めていきます。
にんにくは中~弱火でじっくり炒めます。
混ぜご飯ににんにくは意外な組み合わせですが、このにんにくがとってもいい仕事をするんです。
ここは丁寧に炒めましょう!!
7.鶏肉を入れて色が変わるまで炒める
にんにくの香りが立ったら鶏肉を入れます。
我が家は皮が好きなのでそのまま入れていますが、苦手な方は外してもいいですよ。
8.鶏肉の色が変わったらごぼうを入れて更に炒める
ささがきにしたごぼうをドーンといれ、火が通るまで炒めます。
9.4で準備していた調味料を加えて煮詰める
準備していた調味料を計量カップから注ぎます。
本みりんが入っているので、強めの中火でしっかり飛ばします。
だんだん煮詰まってきましたね(*^^*)
味が染みて美味しそう♪
汁は少し残るぐらいで大丈夫です!
10.炊きあがった釜に具を混ぜ込み10分ほど蒸らす
炊きあがったご飯にできあがった鶏めしの素を入れます。
私はつゆだくや柔らかいご飯が苦手なので、炒めていたスプーンで具だけすくって入れました。
混ぜ混ぜしてみるとやっぱり色が薄い気が・・・やっぱり汁まで入れた方がよかったかな?
その方がフライパンから突っ込むだけなので楽ちんですよね(笑)
でもお茶碗によそってみると、めちゃくちゃ美味しそうな混ぜご飯が出来上がりました♪
大分の吉野の鶏めしを作ってみた感想
まず、味つけはちょっと甘めです。
みりんでも甘かったので砂糖の場合は煮汁の味を見ながら入れてもいいと思います。
そしてそして!にんにくが入っていることによって、パンチが効いていて美味しかったです!!
福岡で食べるかしわ飯も美味しいですが、にんにく好きの私としてはこちらの方が好みでした。
大分出身の旦那も「懐かしいなぁ〜」と言って食べていたので、味的には結構近づけたのではないかと思います(`・ω・´)
子どもの反応ですが、普段はごぼうが苦手で、食卓にごぼうが出てくるとテンション低めな5歳娘
初めは「えーごぼう入ってるからいらない」と言っていたのですが、一口食べると「美味しい!もっとちょうだい!!」と言って増量&お代わりを要求されました(笑)
食べムラのある2歳息子もパクパク食べていたし、やっぱり混ぜご飯は強いです。
野菜と肉が入っているので、ひとまずこれだけでも食べてくれたら安心しますよね(笑)
そして、炊き込みご飯でなく混ぜご飯なので、炊飯器の蓋が汚れないのはズボラ的にもGOODポイント!
炊き込みご飯ももちろん美味しいんですが、絶対に炊飯器の蓋が汚れるので洗うのが面倒で(笑)
今回は蒸らすだけだったので汚れや匂い移りはありませんでした。
今回は家計のことを考えて鶏胸肉で作りましたが、十分美味しかったです。
次はもも肉でも作ってみたいと思います。
オーソドックスな具材は鶏肉・ごぼうですが、それ以外にも人参やきのこなど入れてアレンジしてみても美味しそう!
色々試してみて「その家庭の味」を追求するのも、家庭料理の醍醐味ですよね。
まとめ
以上、大分の吉野の鶏めしについてでした。
- 大分の吉野の鶏めしとは元々は大分市南部にある吉野地区に伝わるおもてなし料理のことで、現在ではスーパー等でも売られているポピュラーな家庭料理。
- 作り方は鶏肉とごぼうを甘辛く炊いたものをご飯に混ぜるだけ。
- 人参やきのこなどを入れてアレンジしても良さそう!
ごぼうと鶏肉というシンプルな具材ながらも、どこか懐かしい味わいは子どもから大人まで美味しく食べられること間違いなしです。
材料さえあれば簡単にできますので、是非作ってみて下さいね!
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